2023.01.27 05:13魚さえいいひんかったらもうかれこれ四十年前のことです。 ある土曜日の午後、警察官に連れられて、三年生の子どもが二人、長靴履いて麦わら帽被って、網とバケツを持って職員室に入ってきました。私のクラスのTとEです。説明によりますと、前日の雨で水位の上がっている桂川で、鮎をすくっていたので連れてきたと言うことでした。鮎は漁業権がないと勝手に採ってはいけません。まして前日の雨で水嵩の増している川では危険この上ない行為であるので、厳重に注意して下さいというのが,警察の言い分です。 全くその通りで、担任の私と校長は平謝りに謝って、十分注意しますのでお許し下さいと言うしかありません。「もう二度とこんなことはせえへんな」という私にTは、「魚さえいいひんかったら、行かへんのやけどなあ」と言いま...